アメリカ横断、そして運命的な出合い。
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●今月はYKKAPメディアレポートがお休みの為、ネイバーより気になる記事をご紹介😊
藍地に鶴亀、恵比寿、大黒など縁起物や漁の様子が大胆かつ色鮮やかに染め抜かれた長半纏『萬祝』。
江戸時代後期から伝わる漁師たちの晴れ着で、桁外れの大漁時に船主から船子へ御祝儀として送られ、揃いの着物に仕立てたのが始まりとされています。
【写真】
今年創業100年を迎えた老舗『鴨川萬祝染 鈴染』の4代目・鈴木理規さん。
当初、継ぐつもりはなかったといいますが、大学最後の夏休み、アメリカ横断の旅の途中でアワビ漁に成功した千倉の出身者が、モントレーで萬祝を配っており理規さんは立ち寄ることに。そこに萬祝と共に保存されていた大漁旗をみて驚きます。なんと、祖父が作ったものでした。
”自国のこととして世界に誇れるような仕事がしたい、それが家業なのかも知れない”と気づかされ、帰国後決まっていた就職を辞退し家業に入ります。
現在、萬祝の伝統技術を受け継ぐのは鈴染を含む2件のみ。
「萬祝をつくったのは2代目が最後ですが、私もつくりたくて」と、3代目の幸祐さんが祭半纏としての用途に活路を見出します。まずは自分でつくった萬祝を着て祭りに参加することから始めます。次第に評判が広がり、今では全国から注文が来るようになりました。
理規さんもまた新しいかたちを模索!バッグやハンチングなど萬祝柄を染めたファッションアイテムを提案。その魅力は大手セレクトショップのバイヤーの目にもとまります。
子供向けの染色ワークショップなど文化の伝承にも取り組み、「まずは、次世代を担う子どもたちに、地元の文化として誇りに思ってもらいたい、そして、日本全国に、海外へもその魅力を発信していきたい」と語られています😊
■ NEIGHBOR・7月号 老舗の流儀より